[要点整理] ・景気が良い、悪いによって金利は変動します。 ・景気の良し悪しはお金の需要に比例しています。
景気と金利のメカニズムは?
一般的には、景気が良くなると金利は上昇します。反対に、景気が低迷すると金利は低下する傾向にあります。 これは、景気の良し悪しとお金に対する需要が比例する関係にあるからだといわれています。
景気が良くなると金利が上昇するメカニズムを企業や個人から見ると?
企業は、景気が良くなって個人が物を買うようになると、その消費に追いつこうと新たに生産を増やします。そのためには人を増やしたり、工場や機械等の設備投資を行わなければならず、銀行など金融機関からの借入や社債を発行することによって資金を調達します。
個人の側からみると、景気が良くなれば収入が増えますので、それによって購買意欲が高まり、マイホームの購入や自動車の買換えなど大型の消費需要が喚起されます。これらの高額商品の購入には、通常、銀行などの金融機関からの借入が必要になります。
このように、景気が良くなると、法人や個人のお金の需要が増えるため、金利は徐々に上昇していくことになるのです。
景気が低迷すると金利が下降するメカニズムを企業や個人から見ると?
景気が低迷してくると、個人は消費を控えるため、消費が落ち込みます。 また、ローンなどの負担は避けるようになるので、借入もしないようになります。
一方、個人の消費が落ち込むと、全体的に物が売れなくなるので、企業は減産体制に入り新たな設備投資などもしなくなります。工場や店舗の統廃合、雇用統制なども行われます。そうなるとお金を借りる必要もなくなるため、借入も必要なくなります。
このように、景気が悪くなると、法人や個人のお金の需要が減るため、金利は徐々に低下していくことになるのです。
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