[要点整理] ・証券会社が破綻しても、有価証券自体は影響を受けません。 ・投資信託の場合も信託銀行等が分別管理を行っているため安全です。
証券会社が破綻したら株や債権はどうなるの?
証券会社が破綻しても、株や債権などには影響はありません。なぜなら、証券会社というのは、単にそれらの商品の売買を仲介しているに過ぎないからです。
なので、もし取引している証券会社が破綻したら、預り資産をもって他の証券会社にもっていけばよいだけです。 手続には多少時間がかかるかもしれませんが、基本的に資産が返ってこないということはありません。
また、証券会社には、投資家から預った株式、債券等の有価証券は分別管理することが法律で義務付けられており、この点でも投資家保護が図られています。
証券会社が顧客の財産を分別管理せずに、勝手に流用していた場合は?
そもそもこれは法律違反ですので、あまり起こらないとは思いますが、そういった場合にも投資家を保護するために「投資者保護基金」というものがあります。
これは、証券会社が有価証券や預託金を弁済することが困難になった場合には、投資者保護基金が顧客資産の補填を行うというものです。
投資者保護基金は1998年に設立されたものですが、国内で証券業を営むすべての証券会社がその加入を義務づけられています。
ちなみに、投資者保護基金では、証券会社が破綻して不正に損害を受けた場合、1投資家あたり1,000万円まで補償されることになっています。
注意しなくてはいけないのは、株や債権などの有価証券は元本価額が変動する商品なので、銀行預金のように元本が保護されているわけではないことです。なので、投資による損失は当然に保護されません。
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