日本円にはどのような特徴がありますか?
円は日本人にとっては最もなじみの深い通貨ですが、世界的に見れば、マイナーカレンシー(非主要通貨)であるということは、覚えておきたいところです。
世界から見ると日本というのは、海外から原材料を輸入し、それを加工して売る、という加工貿易国の印象が非常に強い国です。
実際に、中国をはじめとしたアジア各国とのやりとりが多いことから、アジアで経済不安やテロ・内紛などが起こると、そういった悪影響に反応する通貨という側面を持っています。
また、近年は全世界的に低金利になっていますが、日本の金利は、2008年以降の金融危機以前からゼロ金利政策という、世界的に見たら異常な過去を持っています。
そのような意味では、円キャリートレード※が常に活発に行われており、恒常的に売られる傾向の強い通貨であるといえます。
※円を借りて、金利の高い国の通貨で運用することをいいます。
日本の産業界における注目材料は?
産業界では、今後は外需を中心とした需要喚起として、ハイブリッドカーやエコカーなどの開発に注目が高まりそうです。
また、工業用ロボットや繊細など、独自の技術輸出にも注目していきたいところです。 |