どのような特徴がありますか?
中国の経済成長率は、5年連続で2桁のプラス成長となっており、2008年に起きた世界的な金融危機後、政府による引き締め政策が実施され、同年第3四半期には1桁台に落ち込みましたが、それでも経済成長率は著しく強い国といえます。
こうした背景もあり、金融危機後は、一部で次世代の主要通貨は人民元だとの声も聞かれます。
しかしながら、一方では、国際化を前提としたモラル意識の欠如や、金融、エネルギー、環境保全に対する問題点もあり、市場参加者の不安材料となっています。
なので、今後は、「国際社会への参加」や「市場の開放」といったキーワードが、中国人民元の動向を占う上で重要となってくると思われます。
中国経済の主体は?
中国経済の主体となっているのは、現在はモノ作り産業ですが、今後は日本の高度経済成長のときと同様に、モノ作りからサービス産業への移行も考えられます。
そうなると、物理的な貿易業務が低下し、成長が緩やかになることも考えられます。 |