通貨と実体経済との関係について
カナダドルと実体経済との関係を読むポイントとしては、資源価格と株価の関係があります。
これは、仮に依存の高いアメリカの株価が下落したとしても、エネルギー価格が堅調であれば、カナダへの影響は限定的となる傾向があるからです。
ただし、アメリカの景気もエネルギー価格も悪化した場合には、カナダにとってはダブルパンチになってしまいますので注意が必要です。
カナダドルの注意点は?
カナダは輸出も輸入もアメリカに頼りきりという現状には注意が必要です。具体的には、対米輸入は6割、輸出についてはおよそ8割にも上るからです。
こうした構造は、アメリカの景気が上昇すれば、それに乗じて次のようなシナリオが作り出されます。
⇒ カナダのアメリカ向け輸出の拡大 → カナダのGDPが上昇 → カナダドルの上昇
しかしながら、その逆もしかりで、米ドルが下落すればカナダドルも下落する、という状況が作り出されもします。
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