どのように利用したらよいのでしょうか?
チャートのよいところは、過去の値動きを時系列でたどることができることです。
ですから、チャートで示された値動きを追っていくと、「そろそろ上昇相場も限界かも」とか「底を打って上昇に転じそうだ」などということが、何となく見えてきます。
例えば、下落相場のときに、3回連続して底値にチャレンジしているとします。いわゆるチャート分析の3点底というものです。
これは、大きく下げては跳ね返され、もう一度下げては跳ね返されで、3回ほど下値をさらに割り込ませようと、ヘッジファンドなどが売っているのかもしれません。
しかし、それでも下値を割らない状況ということですと、次は、逆の方向に一気にもっていかれる恐れがあるとみなさなければなりません。
よって、こういった場面では、漫然と売りから入っていたりすると、足元をすくわれた形になってしまうことが多いです。
そして、売り方の負けがはっきりしますと、相場はぐんぐん上昇する可能性が出てきます。
底値近辺で売りに回っている投資家からすると、相場が上昇に向かうとポジションが非常に苦しくなってきます。
そのため、売りから入っていた投資家たちが、ポジションをクローズさせるために買戻しへと動くことから、上昇スピードに加速が付くのです。
チャートを見るときのポイントは?
チャートを見るときには、漠然と値動きを追いかけるだけでは十分とはいえません。
そのチャートが示す値動きの裏側に、どのような現実のドラマが隠されているのかをイメージすることが重要です。
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