ナンピンの落とし穴とは?
前述の例のように、ナンピンしたところで円高が止まり、そこから円安に向かっていくのであれば、損失の回復も早く、ナンピンしてよかったということになります。
しかしながら、相場というのは、そのように都合よく動いてくれるわけではありません。
たいていは、ナンピンしたところでさらに円高が進んでしまい、傷口を大きく広げることになるのです。
とくに、相場が一方向に大きく動く場合などは、どんどん損失が膨らんでしまいます。
相場が自分の思惑とは逆に動いた場合の対象方法は?
相場が自分の思惑とは逆の方向に動き、結果的に損失が生じた場合の対処方法は、次の2つしかありません。
■損切りして撤退する
■ポジションを縮小して耐える
ナンピンは厳禁?
ナンピンは、自分が損をしているのにもかかわらず、ポジションを縮小するどころか、積極的に拡大させていくという手法ですから、この手法ですとリスクのコントロールは不可能です。
よって、ナンピンはお勧めできません。
ただし、あらかじめ自分で計画して、回数を分散しながらポジションをつくることが、結果的にナンピンになるようなケースでは、想定したシナリオの範囲内である限りは問題ありません。
|