季節性とはどのようなものですか?
為替相場には、季節性というものがあるのですが、これは、1年を通した季節による変動要因のことをいいます。
具体的には、例えば夏にビールが売れたり、冬に灯油が売れたりという温度による変動であったり、5月のゴールデンウィーク(大型連休)や年間行事といった慣例的な相場変動も含まれます。
為替相場の場合は、そこにファンドや企業の動きも入ってきます。
季節性とトレンドの関係
上記のような為替相場の季節性を考慮しないで単年のチャートだけを眺めていますと、相場の動きをトレンドだと勘違いしてしまいがちです。
トレンドではなく実際には季節的な循環だったということはよくありますので注意したいところです。
リパトリとは?
1〜3月は、世界的に年始・年度末の季節ですが、為替相場では年度末にリパトリエーションという作業が行われます。
このリパトリエーションは、「リパトリ」と略されますが、具体的には、日本の会計年度末に、日本企業が海外資金を日本円に戻す作業のことをいいます。
「戻す」ということは、外貨を円に買い戻すことを意味しますので、たとえ日本の景気が悪くても、円が上昇する可能性があります。
なお、4〜5月も新しい年度会計の始まるタイミングとなることから、企業の新しい通貨取引が活発になり、ファンダメンタルズとはかけ離れた価格変動が起こりやすくなりますので注意が必要です。
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