基礎から始める外貨建商品入門



外貨による資産運用の増大について

日本だけに投資し続けるのは不合理

ここ十数年、日本における外貨による資産運用は大幅に増加しています。具体的には、日本銀行の資金循環統計による数値によりますと、1990年にはおよそ9,300億円程度だった家計の外貨預金の残高は、2008年にはおよそ4兆7,700億円と5倍以上にもなっています。

また、90年い4兆1,500億円だった家計による海外証券投資も、2008年には8兆4,000億円とおよそ2倍以上にまで増大しています。

とはいえ、いくら外貨運用をする人が増えてきたとはいっても、まだまだ国内の株式や投資信託などの比重は高いようです。

ただし、日本経済が、今後急速に成長していくと予測できるのであれば、国内投資のみでもよいのですが、実際には、日本は世界でも稀にみる少子高齢化が進んでおり、経済は低成長を続けているのが現状です。

これに対して、中国をはじめとしたアジアや中南米、アフリカの新興諸国など、今後急成長を期待できる国も数多くあります。

なので、このような国への投資をせずに、日本のみに投資し続けるのは合理的とはいえません。

超低金利が外貨投資の要因

金利も外貨による運用を増大させている大きな要因の1つです。景気が多少回復してきたとはいっても、日本の金利は依然として世界でも類を見ない超低金利であり、日本から見れば、依然として他国の金利のほうが高い状況が続いています。

このような背景から、日本の個人投資家は、高い金利を求めて外貨投資を増やしているのであり、このような現象は、今後も続いていくものと思われます。


為替相場の季節性
日本は超低金利国に
外貨による資産運用の増大
外貨投資の種類(外貨預金)
外貨金融商品とその特徴(1)

為替相場の1年を通した値動き
外貨建て資産運用と外為法の改正
外貨投資の大きなリスク
外貨投資の種類(外国株式等)
外貨金融商品とその特徴(2)


ボリンジャーバンド(移動平均線・標準偏差)
通貨制度の歴史

米ドルの特徴
サポート(山)とレジスタンス(谷)


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