ルーブル合意ではどのような合意がなされたのですか?
プラザ合意以降も、ドルは下がり続けました。
そこで1987年2月のルーブル合意では、これ以上のドル安は世界経済に悪影響が出るとして、為替レートの調整に終止符を打つ「ドル安修正宣言」が出されました。
このときの為替レートは1ドル150円、プラザ合意に基づく各国の協調介入の総額は180億ドルにも達していましたが、このルーブル合意により、ドル安の進行はひとまず歯止めがかかりました。
そして、今後の為替水準については、レファレンス・レンジが協議されました。
レファレンス・レンジとは?
レファレンス・レンジというのは、一定のレベルから離れた場合に協調介入を行うというものです。
このときは、円相場で1ドル153.50円を中心レートとし、この上下2.5%で初期介入し、5%に達した場合は、政策協議を開始するという内容でした。 |