基礎から始める外貨建商品入門



金(ゴールド)需要と都市鉱山について

日本の金(ゴールド)需要は?

装飾品としての金の需要で、日本が占める割合はほんのわずかです。具体的には2007年で、最も消費しているインドの18分の1、中国の10分の1程度です。

しかしながら、電子部品向けでは、なんと世界第1位となっています。

金は腐食しない、熱や電気の伝導がよいなどの理由により、ワイヤーやメッキといった形で、あらゆる集積回路の中に用いられています。

つまり、携帯電話や携帯音楽プレーヤー、デジカメ、液晶テレビ、ゲーム機などは、金の力なしには成り立たないということです。

ただし、宝飾品に対する加工用の需要規模はその6分の1程度となっています。

都市鉱山とは何ですか?

指輪やネックレスに加工された金というのは、基本的にはそのままの形で長期間使用されることになります。

しかしながら、携帯電話などは多くの場合、2年程度で新機種に買い換えられることになります。

「都市鉱山」とは、このような使用されなくなった電子部品から金を取り出すことを、鉱山にたとえていいます。

ちなみに、通常の金鉱石から採れる金の量というのは、1t当たり約5gですが、携帯電話1t分から取り出せる金の量は300g以上にものぼりますから、決して大げさな話ではなく、まさに良質な鉱山といえます。

とはいえ、金価格の上昇により「都市鉱山」は注目されているものの、回収はなかなか進んでいないのが現状のようです。


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