残されている金(ゴールド)の量はあとどれくらいですか?
世界最大の金鉱を持っている南アフリカの可採埋蔵量はおよそ6000tと言われていますが、世界全体の金の埋蔵量(約7万5000トン)のうち、実際に取り出すことのできる量は、およそ4万2000tといわれています。
そして、これまでに採掘してしまった量はおよそ15万tであり、残りはもうあとわずかとなっています。
また、国別では、南アフリカの次に多いのがオーストラリアでおよそ5000tで、その次にペルーのおよそ3500tと続きます。
金(ゴールド)の年間生産量は?
年間の生産量については、かつては2500t前後で横ばいでしたが、ここ最近はじりじりと減少している傾向にあります。
なお、「都市鉱山」などスクラップからのリサイクルは、1000tにも届きません。
金(ゴールド)はあと何年で枯渇する?
上記の残りおよそ4万2000tを、今後毎年2500tのペースで採り続けたとしますと、単純計算では、17年後にはすべて掘り尽くしてしまうことになります。
また、今後コスト面でも見合う新たな採掘方法が開発され、現在確認されているすべての金を採掘できたとしても、およそ30年後には枯渇してしまうことになります。
ちなみに、すでに世界中の金の全体量はほぼ把握されていますので、今後大きく供給量が増えることはないといえます。
ということで、金価格は、今後、世界が金を必要とする状況になればなるほど、需要と供給の関係によって変動していくということがいえそうです。
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