基礎から始める外貨建商品入門



貴金属商品ETFの特徴は?(3)

貴金属商品ETFは安全性が高いの?

貴金属商品ETFの特徴として、安全性が高いということがあります。これは、貴金属商品ETFには100%、現物の裏付けがあるからです。

つまり、リンク債を投資対象としているETFの場合は、そのリンク債の発行体が破綻すると、投資家が損害を被る可能性がありますが、現物拠出型ETFの場合には、はじめから発行体の信用リスクを免れているということです。

ETFSセキュリティーズが経営破綻したら?

前述したとおり、もし仮に、貴金属商品ETFの管理会社であるETFSセキュリティーズが経営破綻したとしても、紙切れになる心配はありません。

具体的には、貴金属ETFの受益証券は、特別目的会社のETFSメタル・セキュリティーズが発行しており、受益証券の裏付けとなる現物の資産は投資家の安全を守るために、HSBC銀行USAに分別して保管されているからです。

金価格の先行きを占う指標とは?

金ETFの基準価格というのは金価格と連動していますが、この金価格の先行きを占う優良な指標には、次のようなものがあります。

ニューヨーク商品取引所が週に1回発表している大口機関投資家(投資ファンド)の「買い越し」「売り越し」の数字
⇒ 「買い越し」とは信用取引で、「買い」が「売り」を上回っている状態を指します。

信用取引ですから、買ったものは、いずれ売らなければなりませんし、売ったものは、いずれ買い戻さなければなりません。

「買い」が多いということは、近い将来「売り」が多くなると予想されますから、相場は下落します。

反対に、「売り」が多いということは、近い将来「買い」が多くなると予想されますから、相場は上昇します。

需要が増えれば価格は上がり、供給が増えれば価格は下がるというのは鉄則ですから、頭に入れておきたいところです。

米国のコモディティ・リサーチ・ビューローが発表しているCRB指数
⇒ CRB指数というのは、代表的な商品指数であり、次の19品目で構成されています。

■ゴールド ■銀 ■銅 ■原油 ■灯油 ■アルミニウム ■ニッケル
■ガソリン ■天然ガス ■綿花 ■大豆 ■コーン ■小麦 ■牛 ■豚 
■コーヒー ■砂糖 ■ココア ■オレンジジュース


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