金価格にリスクプレミアムが含まれているとは?
金価格は金融危機が続く中、一時1000ドルを突破したりしているわけですが、この金価格にはリスクプレミアムが含まれているとも考えられます。
というのは、サブプライム問題が表面化する以前は、過剰流動性があふれていて、投資家はリターンしか見ていなかったわけで、ある意味リスクの感覚が麻痺して、ヘッジなど不要であると勘違いしていた面があるからです。
つまり、バブルの時代には、リスクヘッジ手段のひとつである金の存在が忘れられていたということです。
それが金融危機により見直されることになり、金価格が上昇したのです。
金価格というのは、投資家のリスクマインドの変遷を表すものといえますから、金融危機により毀損した投資家の資産の状態をよく表していると解釈することもできます。
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