金融危機と金価格の上昇
金価格は、1980年以降の最悪の金融危機により、2001年5月から動き始めたと言われています。つまり、そのとき金市場には金価格が上昇する素地ができていたというのです。
具体的には、1999年に締結されたワシントン協定により、それまで重しとなっていた中央銀行が保有する金を売却する「公的売却」に年間上限売却量400トン、2004年までの5年間の合計で2000トンという歯止めがかけられたことが、金価格の上昇を促したとされているのです。
さらに、同時多発テロ以降は、急角度で金価格が上昇することになります。
前述したように、グリーンスパン議長はドラスティックな金融緩和策を摂ったわけですが、このような意図的に金余り状態を作り出す手法は、人為的にインフレ状態を作り出すことにつながります。ただし、このときはなんとか上手く乗り切りました。
ここで、通貨供給量を増やしつつも、心地よいところでバランスさせるリフレーション策を摂ったことで、通貨の価値が薄まり、金価格が息を吹き返したのです。
記念金貨とはどのようなものですか?
記念金貨というのは、収集型金貨ともいわれていますが、これは、趣味的な収集や希少品の付加価値を期待して購入されるものです。
ちなみに、この記念金貨については、金相場の影響はあまり受けず、収集者の嗜好によって価格が変動します。
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