基礎から始める外貨建商品入門



金の安心感と金ETF

金をポートフォリオに組み込む

上記のようなことから考えますと、金は資産の中では脇役的な存在でありますから、どのような動機にしても投資家は、価値が変わらない金を持つことで「安心感」を得られることになります。

そうすると、株式投資にしても債券投資にしても余裕を持って臨めるようになる、つまり冷静に考えられるようになります。

かつては機関投資家ですら金を5%持っていたといわれていますが、個人投資家であればポートフォリオの10%程度は保有していてもいいかもしれません。

ちなみに、欧米ではポートフォリオに組み込むのは主として金ETFです。

これは、地金はセキュリティの問題があり保管が大変なので、現物は持ちたくないと考えているからです。

日本人は金ETFに関心が薄い?

これに対して、日本の場合は現物を持ちたいと考えているため、金と交換できない金ETFにはあまり関心がないようです。

これは1980年代のバブル崩壊によってペーパー資産に痛めつけられたことに起因するのかもしれません。

しかしながら、金ETFは単なるペーパー資産ではなく金の裏付けのある資産ですから、多くの人が金を保有することの重要性に気がつけば、今後金ETFを受け入れるようになると思われます。


金投資の意義と今後の需要は?
金の安心感と金ETF
1990年以降の金融危機とは?
グローバル化による資金の巨大化と金価格との関係は?
ゼロ金利政策と金投資

金価格の上昇分はリスクプレミアム?
現在の金価格の上昇が過去と異なるのは?
金融危機が金価格を上昇させた?
金融崩壊とデフレ
金のドル離れとは?


Copyright (C) 2011 基礎から始める外貨建商品入門V「金(ゴールド)編」 All Rights Reserved