金価格連動型ETFが指標としているものは?
金価格連動型ETFが指標としているのは「ロンドン渡し金価格」です。これは、ロンドン・ゴールド・マーケット・フィキシング・リミテッドが午後の決め値として公表する指標※を1グラム当たりの円価格に換算したものです。
※1トロイオンス=31.1035グラム当たり米ドル建て価格
「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」と金価格連動型ETFの違いは?
東京証券取引所に上場されている「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は、金(ゴールド)の現物を投資対象にしています。
これに対して、金価格連動型ETFは、金価格に連動するように設定された有価証券(金価格連動目的発行有価証券)、いわゆる「リンク債」を投資対象にしているという点で異なります。
また、金地金(延べ棒)との交換ができないという点も異なります。
金価格リンク債とは?
金価格リンク債というのは、満期時にその時の金価格で償還される債券のことをいいます。
例えば、金価格リンク債1億円を買ったとして、その後金価格が上昇して、満期時に購入時の価格が1.1倍になっていたとしたら、1億1000万円で償還されるということです。
反対に、金価格が下落して、満期時に0.9倍になっていたとしたら、9000万円で償還されるということです。
あくまでも金価格に連動して動きますので、金価格リンク債を組み込んだETFも、自動的に金価格に連動して動くことになります。
ただし、金価格リンク債にも多くの種類があり、発行体の信用度や金価格との連動率を見ながら、適宜リンク債を入れ換えています。
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