基礎から始める外貨建商品入門



金価格連動型ETFの組成方式は?

ETFの仕組みは?

投資家は証券会社を通して、ETFの受益権(受益証券)を購入し、その代金を支払います。これは、ETFに組入れられている債券※を売買するわけではなく、あくまでも受益権の売買にとどまります。

また、現物拠出型ETFの資金の拠出者は指定証券会社であり、投資家の資金がファンドに組み込まれるわけではありません。

なお、残高が極端に上下しないため、安定した運用ができるということは、ETFの最大の特徴ともいえます。

※金価格連動型ETFの場合は、金価格リンク債です。

金価格連動型ETFの組成

金価格連動型ETFの設定当時というのは、投資信託法で、ETFの信託財産に商品(コモディティ)の現物を組み込むことが認められていませんでした。

そこで、金価格連動型ETFの組成にあたっては、次のような現物拠出型と金銭拠出型の中間の仕組みが用いられることになったのです。

現物拠出型
⇒ 指定参加者と呼ばれる証券会社や機関投資家が、その指数を構成する金(ゴールド)の現物(ゴールドそのもの)を提供することにより、ファンドを組成する方式です。

金銭拠出型
⇒ 証券会社や機関投資家も一般の個人投資家と同じように、現金を提供(拠出)し、その代わりに受益証券を受け取る方式です。解約したときも、金(ゴールド)ではなく、現金を受け取ることになります。

つまり、わかりやすくいいますと、ETFを組成するやり方としては、(1)金銭拠出(金銭受け取り)(2)金銭拠出(現物受け取り)(3)現物拠出(現物受け取り)の3つの方式があるわけですが、(3)が認められていなかったことから、やむなく(2)の方式を採用し、金価格に連動するリンク債で運用することになったということです。


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