基礎から始める外貨建商品入門



相場予想は無意味か

どこで流れが変化するのかを考えることが重要

相場というのは投資家の意思の集合体なので、連続する動きの中で今後の流れを判断する必要があります。

このとき重要なのは、相場が上昇している局面では、その上昇がどこまで続くのかというよりも、どの水準を割り込めば売りになるのかを確認することです。

例えば、円安・ドル高が急激に進んで、1ドル=100円から110円まで一気に上昇したとします。

このように強力な上昇トレンドが発生したとしても、その都度、どの水準を割り込むとこの上昇が終わる可能性があるのかということを把握していれば、その水準を割り込まない限りは、ドルの買いポジションを持ち続けていればよいということになります。

つまり、利益の追求が可能になるということです。

こうした点が、テクニカル分析により売買するポイントとなります。

どこまで上昇するのか、あるいは下落するのかがわからない相場に対応するためには、どこまで行くのかを考えるよりも、どこを割り込んだり、どこを超えるとその流れがかわるのかを考えることのほうが大切です。

よく相場を予想しても意味がないといわれるのはこのためです。


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