日柄により異なるとは?
移動平均線には使用する日柄※が色々とあるため、ローソク足や他の移動平均線との絡み方もそれぞれと異なることになります。
また、移動平均線の方向性から中長期の相場のトレンドを判断したり、移動平均線に対する価格の乖離から目先の行き過ぎ感の判断をすることもあります。
さらに、短期の移動平均線を相場の動きと見立てて、中長期の移動平均線とのクロス・オーバーで売買を決定するなど、移動平均線というのは実に多彩な使われ方をします。
※データをとる期間のことです。
短期移動平均線と長期移動平均線の有効性
上記の画像は、短期移動平均線と長期移動平均線を描いたチャートですが、このチャートが示すように、日柄が短い移動平均線ほど値動きに敏感となり、期間を長期にすると反応は鈍くなります。
つまり、短期の移動平均線ほど売買のタイミングが早くなり、結果的にダマシと呼ばれるノイズを拾いやすくなります。
一方、期間を長くすると、大きなトレンドをとらえやすくなりますが、トレンドを認識するまでに時間を要することになります。
ちなみに、一般的には、市場が一定のトレンドを形成していれば中長期線が有効であり、トレンドがはっきりしない保ち合いの状態やトレンドが転換する過程では、価格変化に敏感な短期線が有効であるといわれています。
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