ローソク足は読む能力が問われる指標
前述のワイルダーの定義では、当面の上昇あるいは下落トレンドが継続するための条件を示してくれます。
なので、もう少し大きな相場の流れをとらえるのであれば、別の考え方が必要になりますが、少なくとも短期的には、上昇が続く条件と下落が続く条件という2つのポイントを押さえておけば、相場の変化をいち早く捉えることが可能になります。
このように、ローソク足というのは、時間の経過とともに変化するマーケットの参加者の意思を確認する指標だといえますから、他の指標を考える前に、ローソク足が示していることをよく読み取ることが重要です。
為替相場には終値はない
外国為替は相対取引ですから、株式のように取引所の終値がありません。
なので、ローソク足を作成する時には、毎日一定時刻のインターバンク・レートなどを終値とみなすことになります。
ちなみに、こうした理由から、前述した前々日終値が確定値であり、前日の安値・高値は暫定値であるという定義は必ずしも当てはまりませんが、短期的な相場の変化を判断する上では重要な考え方ですので、覚えておくとよいと思います。
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