サブプライム問題はアメリカの住宅バブル
2000年のITバブルの崩壊、その翌年の同時多発テロと、アメリカの景気は著しい悪化に見舞われました。
そうしたことを背景に、アメリカの金融当局は金利を低下させたのです。
これにより、マーケットにはマネーがあふれ出し、土地や住宅の価格はバブル的な上昇となりました。
そのような中、金融機関やローン会社は、それまででしたら住宅ローンを組めないような信用力の低い人々にも、お金を貸し出すようになったのです。
これが「サブプライムローン」です。
しかしながら、購入した住宅・土地の値上がりを前提にしたこの仕組みは、期待通りの値上がり益とはならず、2006年初頭から住宅価格の下落が始まると、変動金利型のサププライムローンを借りていた人々のなかには、金利の上昇に耐えられず、返済が滞ってしまう人が続出したのです。
そして、結果としては徐々に焦げ付きが目立ち始め、2007年の初めには、サブプライムローン問題として、世界中の注目を集めることになったのです。
つまり、世界経済を大混乱に陥れた発端は、アメリカの住宅バブルだったということです。 |