過去日本で急激なインフレが起こったことはあるのですか?
有名なのはドイツのハイパーインフレの話ですが、実は日本でも敗戦後に急激なインフレが起こりました。
具体的には、日本は戦争によって国富の4分の1を失い、さらに戦費調達や戦後処理のために大量の支出を強いられ、お金があふれた状態になってしまったのです。
そして、終戦時には10年前の3倍以上、終戦後4年で200倍以上のインフレになってしまったのです。
1990年代の状況は?
1990年代の日本というのは、バブル経済の崩壊によって厳しい不況に見舞われていました。
このとき政府は、何度も大型の景気対策を行いましたが、その原資となったのはすべて赤字国債でした。
日本で今後ハイパーインフレが起こる可能性は?
すでに日本の国と地方の借金は800兆円を超えていますが、日本の個人金融資産は1500兆円以上ありますから、国全体で見ればバランスはとれているといえます。
しかしながら、今後、国民の資産が減ったときに、果たして誰が日本の国債を引き受けてくれるのかということを考えますと、再びハイパーインフレが起こる可能性がないとはいえません。
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