金(ゴールド)の流通量が多いのは?
金というと、金の延べ棒や金貨をイメージする人が多いかもしれませんが、そのような中で流通量が多いのは、カナダのメイプルリーフ金貨です。
この最も小ぶりな10分の1オンス金貨は、額面が5カナダドルとなっており、日本円ですと400円強になります。
ところが、金は、1g当たり3000円前後(2009年5月現在)で取引されており、具体的には、1円玉よりもひと回り小さいサイズのメイプルリーフ金貨※の小売価格は、およそ11,000円となっています。
つまり、これは500円玉が1万円で取引されているようなものであり、何だか変な話です。
※10分の1オンス=約3.1gです。
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
これは、多くの金貨が、一応額面が刻印されているものの、その金貨の金としての価値よりもかなり低い額に設定されているからです。
つまり、実質上通貨として流通しているのではなく、あくまでも小さな金の塊として製造されているということです。
なので、カナダドルの硬化は外国では通用しませんが、10分の1オンスの金としてでしたら、世界共通の価値を持っていることになります。
すなわち、このような金貨はそれぞれの発行国が、金の品質を保証するという意味合いを持っているのです。
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